ホルモンバランスの乱れは女性の高血圧を引き起こす

更年期になると高血圧になりやすい


高血圧の原因はさまざまですが、女性の場合更年期になると高血圧になりやすいと言われています。

更年期にはホルモンバランスが乱れ、頭痛やめまい、肩こり、動悸、ほてり、イライラなどの症状が出やすいですが、高血圧もその一つ。

高血圧の改善には食事や運動なども必要ですが、それだけでは効果が上がりにくいとも言われています。
女性の高血圧とホルモンバランスの関係や対策について、具体的に見ていきましょう。

更年期になると高血圧になるのはなぜ?

高血圧というと中年男性が気を付けなければならない疾患、というイメージがありますが、女性も更年期頃は高血圧に注意しなければなりません。

その原因の一つはホルモンバランスが乱れることです。
更年期になると女性ホルモンのエストロゲンは減少していきます。

そのため、血圧をコントロールしている自律神経の働きが乱れることが、大きく影響していると考えられています。

更年期の高血圧はイライラや睡眠不足、動悸やめまいなどの症状も起こしやすく、それらが血圧を高くしていることがあります。
さらに親の介護や子どもの就職など、ストレスを感じることも多く、それが血圧に影響することもあるのです。

大事なのは慢性的な高血圧にならないよう、早目の対処が必要です。
食生活に注意し適度な運動を心がけ、睡眠不足にならないよう注意することが大事です。

ストレス解消も大事な対策の一つ。
ストレスの原因を取り除くことと、リラックスする時間を作ってストレスを溜めないようにしましょう。

エストロゲンが減少すると高血圧になる

女性の高血圧の割合は、30歳代までは全体の数%なのですが、40歳になると14.2%、50歳代では39.2%、60歳代では57.6%と年齢が進むにつれて増えています。
予備軍を含めると、40歳代では3人に1人が、50歳代では半数以降が高血圧、あるいかその危険性があると言われています。

その理由の一つは女性ホルモンのエストロゲンが減少することです。
エストロゲンの分泌量が減ると、視床下部からエストロゲンをもっと分泌するようにという指令が出ます。

しかし、分泌する機能が衰えているためその指令に対応することができず、それが繰り返されることで自律神経に影響が出て、血圧のコントロールがうまくできなくなると考えられています。
さらに、自律神経の乱れのほか、肥満や運動不足なども高血圧の一因とされています。
(オムロンより)

血圧を改善するポイントには次のような点があります。

一つは食事です。

塩分を控えるだけの食事ではなく、バランスの良い食事をすること。
ミネラルを多く含む食品のほか、食物繊維を多く含む食べ物を食べるようにしましょう。

無理のない適度な運動、肥満に注意すること、急激な温度変化に注意する、ストレスを溜めないといった点に注意した生活を送りましょう。

また、降圧剤に頼らず、日常生活の見直しによって改善できるようにすることが大切です。
(総合南東北病院より)

高血圧の改善のためには毎日の食事に配慮が必要です。
特に塩分の摂りすぎには注意しなければなりません。

塩分の多い漬物やスープ類を多く摂らないようにすること、調味料をかけるより、つけて食べることを心がけましょう。
薄味が基本ですが、今まで濃い味に慣れていた人は急に薄味になると、味気ない食事になってしまうこともあります。

しかし調味料をたくさん使わずに料理をするには、ダシを利かせることです。
ただし、市販のだしは塩分が含まれているので、昆布や鰹節など天然のだしを取ることをおすすめします。

また、調味料もレモンや酢、しょうが、シソ、ミョウガ、セロリ、ニンニク、タイムやミント、バジルなどのハーブを使うようにしましょう。

降圧剤を使用すれば高血圧は改善される?

高血圧であるなら血圧を下げる降圧剤を使用すればいいのでは?とも考えられます。
確かに薬で血圧を下げることで血圧は下がります。

しかし、降圧剤を使用するデメリットも考えなければなりません。
降圧剤を使用して血圧を下げると、さらに血液が全身に運ばれにくくなることがあります。
そうなると、脳や腎臓などに血液が行き届かなくなり、さまざまな疾患を引き起こす可能性が出てくるのです。

また、降圧剤にはいろいろな種類があり、それぞれに副作用があります。
頭痛や動悸、むくみ、便秘、薬の種類によっては高カリウム血症、味覚異常、空咳などといった副作用も考えられます。

降圧剤は最後の手段として、まずは生活習慣を改善しホルモンバランスを整えることが大切です。

30代までは女性には少ない高血圧ですが、40歳を過ぎる頃から増え、更年期を迎える年齢になると高血圧の女性はもっと増えていきます。
それは女性ホルモンのエストロゲンが減少し、自律神経の働きが乱れることが大きな原因です。

その年代の女性は更年期の症状やストレスなどが多くかかることもあり、さらに血圧が変動します。
対策としては食事に注意すること、適度な運動をすること、ストレスを溜めない生活をすることが必要です。